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タイトル | ウィザーズ・ブレインX<上>・<下> |
| 著者 | 三枝零一 | |
| イラスト | 純珪一 | |
| 出版 | 電撃 | |
| 発売日 | 2005年5月〜2005年9月 |
| 執筆者:jade | 評価:S→S |
| ヨーロッパで錬とフィアが《世界樹》を巡る事件に巻き込まれている頃、シティ・マサチューセッツを脱出した祐一、ディー、セラの三人は、《賢人会議》の正体を探るため、崩壊してしまったシティ・メルボルン跡地の地下都市を訪れていた。 一方、同じくメルボルンを訪れた真昼と月夜は、一人の少女と出会う。 彼女こそアルフレッド・ウィッテンが生み出した最後の魔法士・サクラ。 そしてもう一人の、『元型なる悪魔使い』だった――─ シティ存続のためだけに生み出され、殺されてゆく子供たちを命がけで救おうとするサクラ。 シティなしでは生存できない弱き人々を守るため、同胞を殺す痛みに耐えながら闘い続けるイル。 正反対の生き方を選んだ二人が己の信念をかけてぶつかり合うWB第5巻。 うん、これは名作。 一番初めにサクラの戦う動機を描くことにより読者を物語の世界に引き込み、その後、祐一、ディー、セラ、真昼、月夜といった既存のキャラの現状を描くと同時に舞台に集結させる。それから、今回の主役を務めるサクラとイルの過去を徐々に明らかにして感情移入させるとともに、戦闘を本格化させてストーリーを盛り上げる。そして、矛盾と命題をサクラ(と読者)に突きつけてどん底に突き落としてから這い上がる姿を描き、物語がクライマックスを迎える─── これまで構成の甘さが目立っていたのが嘘のような心をくすぐる完璧なシナリオに脱帽。 唯一引っ掛かりを感じていた、大を救うために小を切り捨てるシティを否として戦いを選んだサクラが抱く矛盾に関しても中盤以降でしっかりフォローしており、非の打ち所がありません。 読んでいてサクラとイルの姿が「Fate/stay night」の衛宮士郎とダブって仕方がなかったのですが、下巻のあとがきを読んで納得。 “本作執筆中のBGM:『メグメル』 『エミヤ』 『神の摂理に挑む者』” やっぱりFateやってたよ!!!(笑 ちなみに『メグメル』は「CLANNAD」の主題歌で、『神の摂理に挑む者』は恐らく「斬魔大聖デモンベイン」のBGM『神の摂理に挑む者達』、『エミヤ』が「Fate/stay night」のBGM。 … コンプまでに30時間以上かかるゲームを3本もやってるから刊行ペースが上がらないんだよっ!(ツッコミ それはともかく、サクラに関しては“フィアを守れなかった錬”を具現化したキャラとして1巻のプロットの段階で構想にあったと上巻のあとがきで触れていますが、サクラと対になる存在であるイルというキャラが生まれたのはFateの影響が少なからずあったのは間違いないでしょうね。 だから「Fate」を楽しめた人は絶対楽しめると思いますよ。 だって2章の衛宮士郎と3章の衛宮士郎の対決が見られるんだからね。 Fateをプレイした人にはWBを、WBを読んだ人にはFateを是非ともプレイしてもらいたいですね。 |
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